大阪市都島区の滅菌専門サイト。滅菌設備について。

滅菌

滅菌設備

精密根管治療を支える診療機器をご紹介いたします。

滅菌設備により、安全で成功率の高い治療を実現いたします。

細菌による感染が原因の歯科治療おいて、器具の滅菌は治療の成功率に大きくかかわります。滅菌するにあたり、適切な機器がなければ、滅菌保証は出来ません。当院での滅菌設備を紹介いたします。

クラスBオートクレーブ

オートクレーブ

感染源となる細菌・ウイルスを殺滅する工程です。オートクレーブと呼ばれる高温高圧の蒸気により細菌・ウイルスを死滅させる機械を使用します。オートクレーブは、高温蒸気により細菌やウイルスなどの微生物を全て殺滅する機械です。水を使用するので、コストが安く、体にも安全で非常に優れた滅菌方法です。

オートクレーブにはクラスN、クラスS、クラスBの3段階ありますが、クラスNオートクレーブでは、複雑な形状の器具を滅菌することは出来ません

当院ではその中のクラスBオートクレーブ:デンツプライシロナ社のDACプロフェッショナルを導入しております。歯科用の複雑な構造を持った器具でも滅菌できるもので、安心して治療を受けていただけます。

また、当院のように自由診療がメインで患者さんの数が多くなくても、滅菌保証を行うには1台では不可能だと判断し、2台目を導入しました。色が違うのは、左側が旧型、右側が新型のためです。

ハンドピース用オートクレーブに注意。滅菌できていない可能性が高いです。

最近、ハンドピースが滅菌されていないという記事を受けて、ハンドピース用オートクレーブを導入している歯科医院が少しずつ増えてきていますが、残念ながらほとんどのハンドピース用オートクレーブはクラスNオートクレーブ(一部がクラスSで、クラスBの製品はありません。)でハンドピースを滅菌することは不可能です。もちろん、滅菌せずに使用するよりはクラスNオートクレーブでも使った方が多少ましですが、感染予防という意味で効果は非常に限定的だとお考え下さい。そもそも、クラスNオートクレーブをハンドピース用として販売するメーカーが存在するということが大問題ですが...。

ハンドピース用オートクレーブは能力が低いため、当院では全ての歯科用ハンドピースをクラスBオートクレーブで滅菌し、ハンドピース用オートクレーブを使用しておりません。また、当院では、お口の中の唾液や血液がハンドピース内に逆流するタイプの「エアタービン」と呼ばれるタイプのハンドピースは使用しておらず、「5倍速マイクロモーター」というハンドピースで歯の切削を行っております。より感染リスクの高い器具を選択しております。

ハンドピース用消毒器に注意。滅菌できません。

上記に加え、ホルマリンガス消毒器やオイルライザー消毒器を滅菌器として紹介しているWebサイトがありますが、あくまでも消毒器なので滅菌は出来ません。もちろん、消毒もしないよりはした方がいいですが、滅菌できるとウソを書くのは良くないと思います。

ウォッシャーディスインフェクター ハイドリム Ao値3000対応

ウォッシャーディスインフェクターウォッシャーディスインフェクターとは、器具の自動洗浄器です。簡単に言うと、食器乾燥洗浄器のようなものです。器具の表面からタンパク質を除去し、熱水消毒により器具の消毒まで行います。

ウォッシャーディスインフェクターの性能として、熱水消毒の温度が重要です。血液で汚染された手術器具は国際規格(ISO15883)によると、ウォッシャーディスインフェクターを使用した際の性能にAo値3000 (90度5分)以上を達成できることを求めています。また、B型肝炎ウイルスなどの耐熱性病原体にはAo値3000以上が推奨されています。当院では、高性能なAo値3000を達成しているウォッシャーディスインフェクター(ハイドリム)を導入しています。ハンドピース内部洗浄用アダプターも導入しておりますので、歯科用ハンドピースの内部の細い管の部分まで洗浄できます。

Ao値3000対応のウォッシャーディスインフェクターは、当院で導入しているハイドリムの他、ミーレジェットウォッシャーなど限られた機種のみです。

サージテル2.5倍拡大鏡

目視での器具の清掃

洗浄前に器具の表面の大きな汚れを取り除く際、肉眼ではなく拡大鏡を使用して可能な限りきれいにしております。

本来、洗浄はウォッシャーディスインフェクターで行うことが推奨されますが、歯科では、セメントやむし歯の削片など、粘り気の強い汚れが器具にこびりつきやすく、ウォッシャーディスインフェクターでの除去は困難です。

安全に配慮しながら、スタッフが拡大鏡を装着し、拡大視野下で丁寧に汚れを取り除いています。

細菌培養器と生物学的インジケーター

目視での器具の清掃オートクレーブ内に滅菌したい器具を入れて、オートクレーブのスイッチを押したとしても、器具の表面についた細菌が本当に死んでいるかはわかりません。当院では、生物学的インジケータと呼ばれる方法で、オートクレーブ内に入れた細菌が実際に死ぬことを確認しています。芽胞と呼ばれる熱や圧力に強い構造を持つ細菌が入った検査キットをオートクレーブ内に入れ、実際に滅菌工程にかけて、検査キットの中の細菌が死滅しているかどうかを細菌培養器で培養して調べます。

オートクレーブのモニタリング用プリンター

オートクレーブ庫内のセンサーにより計測した蒸気の温度や作動時間を記録するための物理的インジケータと呼ばれる装置です。

オートクレーブが正常に動作しているかどうかを調べる装置のひとつです。日本では歯科医院開設時に設置義務はありませんが、ヨーロッパではこの装置を設置しないと歯科医院を開設できないくらい重要な装置です。

残念ながら、医療の世界では日本の常識は世界の非常識ということになってしまっています。

各種インジケーター・検査薬剤

当院では、様々な方法により、滅菌工程にエラーがないか毎日チェックしております。毎日大量の検査材料を使用するのでコストはとてもかかりますが、安全で安心な医療を提供するために、ガイドラインに沿ったチェックを適切に行っております。

サラサイド除菌クロス

環境清掃において、消毒薬を含んだクロスにより、細菌・ウイルスを減少させることが効果が高いと言われています。サラサイド除菌クロスは、第4級アンモニア塩・エタノール・アルカリ材を含んだ消毒・清掃のための専用クロスです。一般的には一種類の消毒薬のみを含んでいますが、サラサイド除菌クロスは、複数の消毒薬が含まれており、より多くの種類の細菌・ウイルスに対して効果的に除菌可能な画期的な製品です

ルミテスター(ATPふき取り検査)

ルミテスター歯科ユニットなど滅菌できない機械類は、消毒薬により消毒しますが、本当にきれいになっているかどうかは目で見ても全く分かりません。

また、一言で消毒と言っても、除菌シートでさらっと拭くのか、力を入れてごしごし何回もしっかり拭くのかで当然清掃効果は変わります

当院では、ルミテスターと呼ばれる機械でATPふき取り検査を行って機械の表面に付着する微生物・汚れの量を調べています。これにより、可能な限り清潔な環境になるような清掃の仕方をマニュアル化し、チェックを行っています。

豊富なディスポーザブル材料・器具

患者さんに1回使用した材料・器具は、使い捨てにすることが最も安全です。もちろん全ての材料・器具を使い捨てにはできませんが、当院では可能な限り使い捨てて清潔な環境を整えております。特に、滅菌不可能なものは全て使い捨てにしています。高額な材料でも、使い捨てる必要があれば、再利用せずに使い捨てています。

以下、当院で使い捨てている材料や器具のリストです。

  • 紙エプロン・紙コップ・紙トレー・紙タオル
  • グローブ(1ペア約10円)
  • ガーゼ・ワッテ等の衛生材料
  • 滅菌バッグ(1枚1~20円)
  • サラサイド除菌クロス(1枚約20円)
  • チェアテーブルの保護シート(1枚約30円)
  • チェアのヘッドレストカバー
  • 手術用ガウン、帽子(1着約300円)
  • 機械類の保護スリーブ(1枚約2円)
  • バキュームホースカバー(1本約100円)
  • マイクロスコープの保護ドレープ(1枚約20円)
  • 根管洗浄用の薬液・シリンジ(1本約200円)
  • コンポジットレジンフローシリンジの先端(1個約10円)
  • ステンレスファイル(1本約150円)
  • ニッケルチタンファイル(1本約1,500円)
  • 金属切削用カーバイドバー(1本500~1,000円)
  • セラミック研磨用ブラシ(1本約100円)
  • 総入れ歯の型取り用トレー(1個約1,500円)
  • アルジネート印象材注入用シリンジ(1個約100円)
  • 筆(1本約50円)
  • 紙練板(1枚約1円)
  • 薬液を採るダッペンディッシュ(1枚約5円)
  • ラバーダムシート(1枚約30~100円)
  • コンポジットレジン、根管内バキュームの先端(1本約10円)
  • シリコーン印象材注入シリンジ(1本約300円)
  • 注射針、メス刃、針類(1本100~1,500円)
  • 縫合糸(1本400~1,500円)
  • 容器から出た薬剤・材料(多く出しすぎて余っても元の容器に戻すことはありません。)