大阪市都島区の大阪精密入れ歯治療室。上顎吸着入れ歯の仕組みについて。

治療用義歯

上顎吸着入れ歯

上顎吸着入れ歯の仕組みについて説明いたします。

上顎の吸着入れ歯の吸着ポイント

上顎吸着入れ歯の形下顎の総入れ歯の吸着は従来は不可能と言われていたことであり、近年、吸着させることが出来るということが一部の歯科医師により認知され始めて来たところです。

当院でも下顎の吸着入れ歯を作成しておりますが、やはり上顎と比べると難易度は高いと考えております。理由は、以下に示すような沢山の吸着の条件を満たすことが、知識と技術力、経験が伴っていないと中々実現できないことだからです。

また、お口の中の組織には個人差があり、例えばお口を開けたときに舌を奥に引っ込める癖がある方には、下記の舌下ヒダ部での封鎖が解除されやすいなど、吸着を落とす要素になります。当院では、吸着力が低い場合はその原因を突き止め、可能な限り対策をして吸着力を向上させるように努力を致します。

前歯部・臼歯部頬側の内外側二重封鎖

写真の1番の部分、歯ぐきの外側の部分ですが、歯ぐきと頬っぺたや唇の粘膜で入れ歯の縁を挟み込むことで、空気が入らないように封鎖できます。

後縁部の接触性の封鎖

写真の2番の部分ですが、上顎の手前の硬い部分(硬口蓋)から奥の柔らかい部分(軟口蓋)の前方部まで覆い、後縁を粘膜に軽く押し付けることで空気が入らないようにします。

上顎の総入れ歯の吸着を阻害する因子について

上顎の総入れ歯は下顎の総入れ歯と比較すると、吸着のための条件を満たしやすいです。しかし、上顎の入れ歯が吸着しないということは、お口を開けるごとに重力で入れ歯が落ちるということで、日常生活に影響しやすいです。このため、吸着しづらい方に関しては、様々な対策をして少しでも快適に過ごしていただけるようにする必要があります。下のようなケースは、上顎の総入れ歯の難症例になる可能性があります。

嘔吐反射が強い場合

のどの奥に指を入れると、気持ち悪くなっておえっとなります。これを嘔吐反射と言いますが、嘔吐反射が強い場合、一般的な総入れ歯を入れると気持ち悪くなってしまいます。そのため、入れ歯の形を小さくして、反射が起きにくくする必要がありますが、そうすると吸着力が落ちることがあります。

歯ぐきが減ってしまっている場合

歯ぐきが減ってしまっている場合、内面に空気が入るまでの距離が短くなるので、吸着が解除されやすくなります。

上顎が総入れ歯で下顎が部分入れ歯の場合

上顎が総入れ歯で下顎が部分入れ歯の場合、特に下の前歯が残っているケースが多いのですが、ご自身の歯でものを噛もうという動きが無意識に出てしまい、それが総入れ歯の吸着を解除する方向の動きになってしまうことがあります。この場合は、かみ合わせのバランスに細かく配慮し、吸着を解除されにくくする必要があります。