大阪市都島区の山下歯科。歯根破折接着治療とインプラントの比較について。

精密根管治療とインプラントの比較

歯根破折接着治療とインプラントの比較

歯根破折接着治療とインプラントを徹底比較します。

歯根破折接着治療とインプラントの比較

当院では、歯が割れた際、接着して歯を残す治療を行っています。破折歯の接着治療は、比較的新しい治療法であることもあり、賛否両論ですが、個人的にはインプラント治療より優位であると考えております。

歯根破折接着治療とインプラントの比較表

  歯根破折接着治療 インプラント
概要 歯が割れたところを生体親和性の良い材料(樹脂・バイオセラミック)で修復し、歯を残す治療法。 歯を抜いた後または歯がない所に生体親和性の良い金属性(またはセラミック製)のインプラントを入れる処置。
骨の中に入れる異物 ひび割れ線に沿って最小限異物を入れます。 体にとってはインプラント体全てが異物であり、大量に体内に異物を入れます。
歯根膜 歯根膜はあります。(一部欠損あり) 歯根膜はありません。
術後の炎症 ひび割れ線の部分は、骨と引っ付きません。その部分に関しては、妥協的な治療になります。その部分で細菌感染を起こすと、やはり難治性となってしまうでしょう。逆に言えば、それ以外の部分は、正常組織に近い状態が維持されます。 インプラント体は、体にとって異物なので、高確率で炎症を起こします。症状が自覚・他覚できるインプラント周囲炎という歯周病と同様の状態になることがあります。一旦インプラント歯周炎を起こすと基本的に治療法はありません。
成功率 比較的新しい治療法で、まだ臨床例が少ないですが、およそ70%程度だと考えられています。

3年以上の経過で、約40%がインプラント周囲に炎症を起こします。(日本歯周病学会の研究)

3年以上の経過で見ると、成功率は約60%程度と言えます。
食べやすさ ほとんどご自身の歯と変わりなく、食事を摂ることができます。 かぶせ物の設計次第で、ほとんど問題なく食事を取ることができます。
違和感 ほとんどご自身の歯と変わりありません。 ねじの部分に感染を起こし、臭いが出ることがあります。形がご自身の歯と違うため、舌で触った感触が違います。
審美性 根っこがご自身の歯であるため、セラミッククラウンを装着すると、ご自身の歯と同様に美しく出来ます。 下がった歯ぐきを回復させることが難しいので、長い歯になってしまうことが多いです。インプラント体のネジが露出してくることがあり、長期的に美しく使えないことがあります。
身体的な負担 根管内からアクセスできる場合は、身体的な負担は低いです。外科処置であっても、インプラントの処置と比較すると負担は小さいです。 外科的な処置を行うため身体的な負担は大きいです。全身疾患の状態によっては、処置自体受けることが困難な場合もあります。
メンテナンス ご自身の歯と同様です。 インプラント体を長持ちさせるために非常に細やかにメンテナンスを行う必要があります。メンテナンスを行っても、必ずしも長持ちするわけではありません。
身体的なリスク 大きなリスクはありません。

インプラント体が炎症を起こすと、痛みが出たり、インプラント体の撤去手術が必要になることがあります。インプラント体を撤去すると骨が減ってしまっているため、改めてインプラント治療を行うことは難しい場合があります。

身体障害・認知症になったときのリスク 大きなリスクはありません。 将来的に、脳梗塞などからの身体障害や認知症になってしまうと、インプラントのメンテナンスが困難になることがあります。
その他のリスク 大きなリスクはありません。 インプラントメーカーが古いパーツを作らなくなったり(廃盤)、メーカー自体が撤退・倒産することで、修理等のメンテナンスが難しくなる可能性があります。また、担当医が退職されたり、歯科医院が廃院になったときに、続きのメンテナンスを請け負う歯科医院を探すのが非常に難しいです。
治療費

1本220,,000~330,000円(税込)
※つめもの・かぶせ代含む。

1本300,000~800,000円(相場・骨造成など特殊な処置は除く)

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