大阪市の山下歯科。歯の痛みについて。

入れ歯とインプラントの比較

歯の痛み

歯が痛くなる仕組みについて、説明いたします。

歯が痛むと大変です。歯の痛みの出る仕組みについて。

お口の中の病気の症状で特につらいことのひとつとして、、歯の痛みがあります。歯の痛みが出る仕組みについて、説明いたします。

一言で歯の痛みと言っても、色々な種類とあります。また種類の分け方も色々ありますが、患者さんが実感しやすい分類の仕方で説明してみようと思います。

歯の痛みのタイミングで分類

歯の痛くなるタイミングで分けてみると、以下のようになります。

刺激(冷たいもの・温かいもの・噛んだ時・歯磨き時など)による誘発痛

何もしていなかったら痛くないのに、刺激によって引き起こされる痛みを誘発痛と言います。冷たいもの(冷水痛)や温かいもの(温水痛)など温度刺激や噛んだ時の圧力(咬合痛)、歯ブラシでこする刺激などで歯の痛みが引き起こされることがあります。

何もしたくても痛い自発痛

何もしていないのに、痛みが出ることを自発痛と言います。自発痛にも種類があり、ずきずき痛い場合を鋭痛と言い、重苦しい痛みを鈍痛と言います。

歯の痛む場所により分類

歯の痛くなる場所で大まかに分けてみると、以下のようになります。

歯の神経(歯髄)の痛み

歯の神経(歯髄)が生きているときに、むし歯や歯がかけたりすることで、刺激が神経へ伝わりやすくなって誘発通が出たり、神経自体がひどい炎症を起こすことによって自発痛が出たりします。 歯の神経の痛みは放散痛とも言い、傷む原因の場所から広く痛む感覚があり、ご自身でどの歯が原因かわかりづらいことがあります。

一般的には、むし歯の進行により、冷水痛→温水痛→自発痛へ移行していくと言われていますが、個人差や例外がとても多く、痛み以外の様々な情報を総合して、歯の治療方針を決める必要があります。

歯茎や歯を支える骨での痛み

歯の神経がたとえ死んでしまってたとしても、歯の周りの骨や歯ぐきでは痛みを感じることが出来ます。歯の神経が死んでしまった後での根管から骨への細菌感染や、歯周病による歯ぐきや骨の炎症により痛みが生じることがあります。

噛んだ時に、炎症がある部位を圧迫することで出る咬合痛や、炎症がひどいときに出る自発痛が出たりします。

痛みの原因とは離れた場所での痛み(関連痛)

痛みの原因である場所と、ご自身で感じている傷んでいる場所が一致しないことがあります。これを関連痛と言います。これは、痛みを感じる神経の組織が刺激を脳に伝える過程で場所を誤認させてしまうことで生じることがあります。

明らかな原因がないのに歯が痛くなる

歯や歯の周りの組織に問題がないのに、歯が痛くなる場合があります。例えば、歯の痛みを感じる神経自体に問題が起こっている時です。例えば、三叉神経痛と言われる状態では、神経自体が血管などにより圧迫され、それで痛みが出るとされています。頻度はそれほど多くありませんが、医学の限界もあり、原因不明となってしまうこともあります。

痛みの出方や有無と病気の進行度の関係はないと思っておいて下さい。

歯の痛みと病気の進行具合の関連性について、大まかにはありますが、例外が非常に多く、症状だけでは状態の判断は全くできません。

例えば、硬いものをたまたま噛んでしまい、一時的に軽い歯根膜炎という状態になり、歯が痛むことがあります。この場合、安静にしていれば問題なく治ることもあります。例えるなら、体をどこかにぶつけた軽い打撲は、しばらく痛くてもそのうち治るのに良く似ています。

逆に、全く痛くなくても、知らないうちに重症になっていることも多いです。根管の細菌感染による起こる根尖性歯周炎や、いわゆる歯周病など、特に歯ぐきや骨で起こる炎症は症状がないのにいつの間にか進行しているということが多いです。初期から中期のむし歯も症状が出にくいこともあるし、緩やかに進むむし歯の場合は、症状がないのに神経までやられてしまっているということもあります。例えるなら、知らないうちに大きくなっているガン(悪性腫瘍)のようなものかもしれません。

また、歯のエナメル質や象牙質には血管がないため、免疫力がなく、再生もしない組織です。知らないうちに重症になって、取返しがつかないことになってしまうということがあります。歯周病にしても、なくなった骨や歯ぐきは基本的には再生しません。

そのため、早期発見・早期治療のために、何もないと思っても、時々は歯科医院を受診して、チェックを受けることをお勧めします。