大阪市の山下歯科。歯の構造について。

入れ歯とインプラントの比較

歯の構造

歯の構造について、説明いたします。

歯の構造について。

歯の構造歯の構造について、詳しく説明していきます。左図のように、歯の構造は外側からエナメル質・象牙質・歯髄の3層構造になっています。

エナメル質

歯の頭の部分の一番外側の白くて硬い部分です。人体で最も硬い組織です。この部分は、ハイドロキシアパタイトと呼ばれる無機質が大半で、タンパク質などの有機質はほとんど含まれておらず、細胞もありません。神経細胞もないため、この部分では直接痛みを感じることはありません。

象牙質

エナメル質の内側の少し黄色がかった組織です。硬さはエナメル質よりは柔らかいですが、コンクリートほどの硬さがあり、人体の中では硬い組織です。この部分は、ハイドロキシアパタイトと呼ばれる無機質が大半ではありますが、その他コラーゲンなどのタンパク質や、象牙芽細胞などの細胞も含まれています。象牙質には、その中にある歯髄に向かって無数の穴(象牙細管)が空いています。象牙質には神経細胞はありませんが、象牙細管より象牙質で受けた刺激を歯髄に伝えることで、痛みを感じることが出来ます。象牙質は、歯の頭の部分から歯の根っこの部分までつながっています。

歯髄

歯髄は象牙質のさらに内側にある組織です。この部分は柔らかい組織で出来ており、血管や神経もあります。小さくて弱い組織ですが、血管があるため免疫力があり、神経があるため痛みなどの感覚があります。この部分で、むし歯での歯の痛み(冷たいものや熱いものがしみる・ズキズキ痛いなど)を感じています。歯髄は歯の頭の部分にある歯髄腔とそこから歯の根っこの方につながる根管の中に充満していて、根管の一番先の根尖孔から歯の外側の骨の方へ組織がつながっていきます。